4.水あわせ 【ベタの飼い方】

いよいよベタの登場です。これからが最後の試練です。これさえクリアすれば、あなたにはバラ色の”ベタなくらし”が・・・!!(^^ゞ

さて、最後の試練ですが、それは「水合わせ」です。

「水合わせ」とは、ベタを新しい環境(水質)に慣らすための作業で、これをしっかりやらないと、ベタは死にます!

ここでちょっとビビッてしまったあなた、でも大丈夫。きちんとやれば怖いことではありません。( ̄ー ̄;)


(1)水温チェック!



「ベーター」(ベタの名前です)は今、ショップから着いたばかりで、ビニール袋に入ったままです。
さて、ここで落ち着いて水槽の水温を調べてください。
おそらくショップでも25度前後で置かれていたはずです。
あなたの水槽が25度前後であれば、そのままでOK!


(2)ポチャッとね♪



ここではベタがいま入っている水の温度と、水槽の温度とを一致させ、温度差によるショックを和らげます。水槽内の水温が安定していたら、ベーターが入っている、その袋のまま、水槽にポチャッと浮かべてみて下さい。

袋が大きすぎる場合や袋がペッタンコでベーターが苦しそうだと思ったら、別容器へ、ビニール袋の水とベタを一緒に移して下さい。
別容器としては、水槽に浮かぶものを使うと良いです。

また、別容器に移す場合は、あまり別容器の水が淵ぎりぎりまで来ないようにして下さい。ベタが飛び跳ねて、容器から脱走(?)すると大変です!!十分余裕を持たせるようにしておくと良いでしょう。

私がいつも使っているのは、PETボトルの下半分をカッターでカットしたものです。大きさはベタ1匹なら500mlから2Lまでどれでも良いと思います。これも、使用する前には良く洗い、必ずきちんとすすいで下さいね。

この別容器のまま、ベタを水槽に浮かべて下さい。このまま30分〜1時間も浮かべておけば水温は水槽内の温度と同じになります。

(3)3分の1換水!!その前に・・・pH値チェック!?


さて、それではいよいよ水槽内の水に慣らしましょう。
何度も言いますが、ベタを水槽に移しかえる前には、この水合わせが重要になります。今後のあなたとベタの運命はこの水合わせにかかっていると言っても過言ではないでしょう。それくらい重要です!
@ pH値チェック!

「1用意するもの (2)出来ればあったほうが良いもの」の中に、pH値検査薬というのがあります。これは、水のpH値を調べるためのもので、ベタは通常pH6.5〜7.0で飼育されています。
私は水に60秒間浸すタイプのものを使っています。これだと簡単!

さて、あなたの水槽のpH値、ベタの入っている容器のpH値はいくつでしたか?もし規定の数値から外れている場合はいくつかの原因があります。

また、水槽と、ベタの入っている水のpH値が大きく離れていても問題があります。それを解決してから水合わせに進むことをおすすめ致します。

私の経験ですが、pH値は誤差が0.2以下くらいなら、短時間の水合わせでベタを慣らすことができる場合が多いです。
pH値に1.0以上の大きな差がある場合には、水合わせの各段階における時間を長めにしたり、換水の量を手順の半分にするなど、より慎重に進めることが必要になります。
他にも地域によっては水の硬度に大きな差がある場合もありますので一概には言えません。

ここではpH値が6.5〜7.0の規定値に入っていることを前提として進めて行きます。 
A 別容器へ移し、換水。
B 既に別容器に移してある場合はそのままで良いのですが、まだショップのビニールに入ったままの時には、上記(4.(2)※PETボトルを利用)のように別容器に移します。
@ 続いて、その別容器の水を2割ほど取り除きます。この水は捨てずに、同じ水温でとって置いてください。後でベタがショック状態になったときに移します。
A 取り除いた水と同量の水槽内の水を移します。
B 水槽内に浮かべておきます。
このまままた4〜5時間ほど様子を見てください。(4〜5時間というのは長めだと思いますが、あくまでも私の場合です。)
ここでベタに異変があれば、すぐに先ほどとっておいた水へ移して下さい。

○異変の兆候の一例
a ベタが激しく泳ぎ、もがいているように見える。
b べたの目をみると、瞳孔が開いてしまっている。黒目が小さくなっていて、金色の目になっている。など。。。
c ベタが縦に泳いでいる。
etc...

このような状態に陥ってしまったら、ただちに元の水へ移し変えて下さい。そして、すぐに購入したショップ又は譲り受けた方に連絡をとることをおすすめ致します。

様子を見て、ベタに異変が見られないようでしたら次のステップへ進みます。

(4)3割換水!!
@ 上記と同じ要領で、ベタの入っている容器から3割の水を取り、水槽の水を同量だけ入れます。
※ここでも水は捨てないで下さい。
A 異変があった場合は上記のように、今@でとった水に戻して下さい。
B また2〜3時間ほど様子を見ます。

(5)更に半分換水!!!


上記@〜Bを繰り返します。

(6)またかよ、半分換水!!!


上記@〜Bを繰り返しますが、ここまで来れば、様子を見るのは1時間くらいでも良いと思います。
pH値の差に対して起こすショックをペーハーショックといいますが、急激なpH値の変化にベタが適応できないために起こります。
もしあなたが裸で40度を越す灼熱の砂漠から、マイナス40度の極寒地へ一瞬にして移動してしまったら、やはり一瞬で死んでしまうかもしれません。いや、多分死んじゃうんだろうなぁ・・・。σ(^◇^;) ま、例えも例えですが・・・。(^^;;;

ベタもそれと同じだと思えば、どれほどこの水合わせが必要なことか、そして大切なことかが分かって頂けると思います。

ここまで来れば、水合わせは成功と言って良いでしょう。ベーターも新しい環境に慣れ、ウキウキしていることでしょう。

【おまけ】別な方法での水合わせ
ではここでおまけに別な方法での水あわせを公開します。初心者の方、スペースの無い方にもオススメです!

ジャジャーン!!それは・・・「チューブを使っての点滴方式」です。
水換え時のようにチューブと綿棒(又は綿やティッシュでも可)を使って、点滴のように時間をかけて新しい水に慣れさせて行きます。

@ ベタをプラケース等の容器に移す。
A その容器から、水を半分ほど抜いておく。
この水は捨てずに、同じ水温でとって置いてください。後でベタがショック状態になったときに移します。
B 別容器に新しい水(すでに作っておいた種水)を用意する。
先ほどAで抜いた水と同じ水温で同じ量を用意しておきます。
C 点滴のようにして新しい水を足して行く。(参照:6水を換えてみよう(2)水を換えるB水を注ぎ足す)

と、まぁ水替えはこんな感じです。
種水はやはり多めにもらっておくと良いですね。

それと、慎重にやりすぎると、魚のなかには酸欠と水質悪化で死んでしまうものもいますのでご注意下さい。
私はネオンテトラ二日間かけて水合わせしているときに、8匹全てを☆にしてしまいました。(ToT)

あまり神経質になる必要は無いのですが、慎重にきちんとやりましょう。

このページはフレーム内のページです。
直接このページへアクセスした場合はこちらからどうぞ>>TOP

トータル-今日-昨日