お知らせ 03

オーバーフロー水槽の稼動経過 第3弾

(2003.06.30)

導入後7週間ほど経ちました。pH値は最終的に6.0〜6.4位で落ち着いています。
今回は、水質安定対策として濾過層を改良しました。

1.濾材の活用
 
  これまで水質が安定してこなかった原因のひとつに、「濾材」を活用しきれていなかったこと
 があげられると思いました。
  今までA4ファイルケースを使用し、ケース下部に穴を空けて利用していたので、飼育水の一
 部はうまく下へ落ちていかないという状態でした。

 そのA4ファイルケースをを、今回は100円ショップで購入した「水きりざる」(×3つ)に変更しました。
 これにより、上から
 @「濾過マット」・・・A「モノボール+バイオボール」・・・B「モノボール+パワーハウス」という
 組み合わせで、飼育水が上から下へ確実に落ちるようにしました。

その甲斐あって水質は徐々に安定してきました。
さて、それにはもう1つポイントがあります。

2.仕切版の活用

  これまで濾過層のスペースを有効に利用するため、濾材を横に並べた場合に使用する
 「仕切版」を使いませんでした。
  今回は「水きりざる」に変更したため、横からも飼育水が漏れることになります。
 この飼育水の流れを強制的に下の向きにするため、「水きりざる」に密着させて「仕切版」
 を取り付ける事にしました。

 使用したのはホームセンターで売っている、緑色のポリプロピレンの工作板です。
 カッターでカットできるため、作業性も良く、水中で変質することが少ない(と思う)ので、
 「仕切板」としては使い易いと思います。
 心配なのは、水中に科学物質が溶け出して魚に悪影響を与えはしないか・・・ということ
 なのですが、今の所大丈夫のようなので、続けて使用しています。(^^;;;

 さて、加工ですが、仕切板の大きさを濾過層の奥行と高さに合わせてカットします。
 奥行に関しては2cmほど長めにカットしました。
 これは、仕切板を固定するとき、仕切板自体の弾力で支えるようにしたためです。
 だから、固定はしていないので、簡単にメンテナンスできます。

 こういうのを”手抜き”とも言うようですが、私の辞書にはそんな言葉、どこ探しても出てきません。(^^ゞ

 で・・・仕切板の下部は高さ6cm、長さ30cm位に切り取っておきます。
 濾過された飼育水がここから出てくる仕組みです。

 次に、濾材の入った「水きりざる」の側面に合わせて「仕切版」をあて、曲げながら奥行を合わせます。
 仕切版自体がバネの役目をしているため、手を放せばそこで止まります。

 感動しちゃいましたね。「う〜ん!ビューテホー!!」


3.稼動

 さて、つけて喜んでいるばかりでは魚たちがかわいそうってもんです。
 オバフシステムの壁面に取り付けてあるポンプのスイッチを「ON!」・・・
 じょぼじょぼ〜!!っと水が循環します。

 飼育水はしっかり濾過層を通って、仕切版の排水口から出てきます。
 しばらくして驚いたのは、今まで濾過層の中は濾過できなかったゴミ等が浮いていたのですが、
 それらも全て濾過されて、綺麗な飼育水がポンプ側へ送られてきていることでした。

 やはり濾過層・・・濾材はきちんとした使い方をしないと、そのポテンシャルを充分に引き出すこと
 が出来ないんだということを勉強しました。(^^;ゞ

 それ以後、定期的にpH値を計測していますが、6.0〜6.4位で推移しています。

4.今後の課題

 今後は”完全”とは言えないまでも、ゴミ取りの手間を減らす、「メンテナンス・フリー」に近い
 仕組みを考えることです。
 実は既に実用化段階まで来ているのですが、これだとオーバーフローシステムにしか応用
 出来ないため、他の方法も考えています。

 冬までには実用化のめどがつけば良いなと思いつつ、次回へ続く・・・。


ではまた次号に。

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