繁殖させよう 04

 4.同居


<<目次>>

水槽ラプソディ
 
失敗編
>攻撃!? >退避! >別居? >更生・・・(^^;;;

恋愛♪
>接近 >ベタの包装!? >産卵  >卵集め >冷めた夫婦!?

親権
>オスか人工孵化か


水槽ラプソディ
さて、いよいよ恋ベタ同士の生活が始まりました。
そこにはベタの世界の恋があります。

すぐに仲良くなって繁殖行動をはじめることもあれば、いきなり攻撃的になって、どちらかが突いたり、追いかけたりするようなことも!
でも、あわてて水槽から取り出さないで、ちょっと様子を見て見ましょう。

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失敗編

失敗にもいくつか状態があり、一つはマンネリに見える状態、もう一つはどちらかが攻撃的な場合です。

前者の場合は「仕切りなおし」が必要な場合もあるでしょうし、特に後者の場合、健康い状態も考えると、ずっとその状態が続くことは好ましくありません。

>攻撃!?
オスがメスを、あるいはメスがオスを追いかけたり突きはじめたらいつもよりちょっとだけ注意して観察しましょう。時には死に到ることもあり、大変危険な状態になることがあります。

だからといってすぐに取り出さず、鰭がボロボロになったり、メスのお腹を攻撃しない場合には1週間位は様子を見ても良いでしょう。

ずっと観察できない場合のためにも、ウィローモス等を入れて、ベタの隠れ場所を作っておくことが望ましいと思います。

>退避!
さて、あまりにも攻撃がひどい場合には、攻撃されているほうのベタを隔離し、ゆっくり休養をとります。外傷がある場合には薬浴もさせましょう。

また、病気にかかってしまった場合は、パートナーを代えるか、また病気が治るまでじっくり治療するほうが良いと思います。

>別居?
別居(隔離)する期間は状態や飼主により様々ですが、良く分からないという方のために、目安としていくつかあげておきます。あなたがその場に応じて選んで下さい。

@薬浴させている場合は概ね怪我や病気が治るまで。
Aマンネリが続いた場合の仕切りなおし期間として、お互いの姿が見えなくなるところに離して1〜2週間ほど。

>更生・・・(^^;;
さて、攻撃したほうのベタにはちょっと更生期間を設けましょう。ベタが攻撃的になったりイライラしたりする場合、餌を代えると効果的な場合があります。
@ 動物性の餌(冷凍赤虫)から人工飼料(粒タイプ)に代えたり、
A 水草を多めに入れてみたり、
B あるいはフィルターの出口を変えてみて、水の流れを弱くしたり・・・

と、そのほかにも考えられることがあればやってみると良いかもしれません。。。

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恋愛♪

では、うまくいくときの様子を簡単に説明したいと思います。
隔離して再び一緒にした場合もうまく行くときには同じです。


>接近
繁殖 お見合い接近中オスとメスが徐々に仲良くなり、「さっきまで喧嘩していたのに!?」とビックリするくらいです。

相性が良ければいきなりこの状態になりますが、ほとんどの場合はオスが攻撃的になり、数日して仲良くなっちゃう!という感じです。

いつの間にか仲良くなって、近づいて来ます。

>ベタの包装!?
繁殖 産卵中まきまきの図仲良くなり、お互いが寄り添うようになってくると、いきなりオスがメスの体を包みます。

チョッチョッチョ!と寄って行って、クルッ!!と包み込みます。

はじめてみたときは凄く感動するでしょう。
(私も感動しました)

”バレンタインギフトの包装”まではいかないにしても、オスの包み方もナカナカのものです。

繁殖 産卵中メスが意識不明暗くて分かりにくいですが、メスが包まれています。


>産卵

産卵中 卵が落ちる オスが包んでいる状態で、2匹とも動かなくなります。そのまま浮かんでいるか、ゆっくり沈んでいく状態で、メスのお腹から白い小さい粒がポロポロとこぼれてきます。それが卵です。

 ← この白いポチポチが卵で〜す♪

産卵中 卵を拾い集めるメス急いで拾わないと落ちてしまいます。

我が家の場合、砂利敷きなので、落ちたら最期!?

「ベタ行きま〜す!!」(ガンダム風に)

 ← 私,メスだけど、拾いま〜す!


>卵集め

繁殖 卵を探すメス卵はゆっくり沈んで行きますが、通常はオスがメスより早く意識を取り戻し、卵に向かって一目散に向かいます。そして次々と自分の口で卵を拾い集め、泡巣にくっつけます。

一方、メスはオスに包まれたあと、ちょっとイッてしまっている状態で、気が付いてからはオスと一緒に卵を拾い集めたりします。何もしないで見ているだけのメスもいるようですが、ほとんどの場合はメスも一緒に集めるようです。

そうやって「包装」−「産卵」−「卵集め」が何度か繰り返されます。

メスも一緒になって卵を探します。(右図参照::手前に写っている茶色いのは貝の子供です)

アマゾンフロッグピットについている卵こんな感じに卵がくっついています。

繁殖 産卵後発泡スチロールについている卵発泡スチロールのまわりにもこんなにたくさん!

>冷めた夫婦!?

産卵後に雌を追い出すオスさて、繁殖行動が終わると、途端にオスは冷たくなります。(^^;;;
泡巣や水草ににくっついた卵ちゃんを守るため、外敵を一切近寄せません。
もちろん、メスもそう(らしい)です。

メスはウィローモスの中に隠れ、飼主が助けに来るのを待っていることでしょう。
ここでメスは「お疲れ様!」

 ←やることをやったあとは、メスを威嚇します。

このあたりが人間と違うと思う・・・(^^;;;
人間だったら、こんなことしたら大変・・・もう二度と・・・(笑)

卵を守るオス見辛いですが、オスがメスを近づけないように威嚇しています。

ウィローモスの中に逃げ込むメスメスはモスの中に逃げ込みます。

オスに見えないところに隠れるメスメスは右上のウィローモスの中に隠れています。

産卵後に隔離して、休養&治療されるメスこうなったら他の水槽へ移して、ゆっくり休養を取らせてあげましょう。

メスは休養のため隔離します。ヒレボロちゃんになったら薬浴させましょうね♪

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親権


「親権」と言っても、オスかメスか?では無く、そのままオスに面倒をみさせるか、または人口孵化にしてオスの体力消耗を避けるか・・・ということです。

初めてであれば、オスに面倒をみさせ、一度はそのプロセスを観察するのも良い経験だと思います。何よりも、オスの健気な姿をみることは、現代の「オス(?)」に忘れられた本能を呼び起こす起爆剤にもなりうるような気がするのは私だけでは無いでしょう。(ちなみに「私はちゃんと子供の面倒みてますよ!」という方にもお勧めです)

>オスか人工孵化か
さて、オスに面倒をみさせる場合と人工孵化させる場合を分けて説明したいと思います。どちらにするかは飼主のお好み次第ですが、一応、各方法のメリット・デメリットを私の考えられる範囲で簡単にあげておきます。

@ オスが世話をする
メリット
献身的なオスに感動する
孵化の様子を見ることが出来ればもっと感動する
ずっと卵を移動したりするので、カビの発生が少ない
中デメリット
オスの体力消耗
仕事を休んでまで孵化の様子を見ようとする(←私です)
× 大デメリット
食卵の危険性

A 人工孵化
メリット
オスの体力温存
孵化までの手間がかからない
慣れれば簡単で、しかも格段に孵化率が上がる
中デメリット
カビの発生
グリーンFリキッドを使って予防が可能
× 大デメリット
失敗するときはほとんど全滅・・・慣れの問題もあるかと。。。

以上のような感じですが、人口孵化には専用の器具が必要です。決して高くは無い器具ですが、自作でも簡単に作れることが出来ますので、工作の苦手という方も一度挑戦してみてはいかがでしょうか!?詳しくは「節約術のまるるハッチャー(ブライン孵化器)」をどうぞ。

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